こんばんは。昨夜の全仏オープンの錦織圭くんの試合、第2セットの途中であまりの緊張感に耐えられず?寝てしまいました。結果は残念でしたがあれほどのアウェイ感たっぷりの状況でよく頑張ったなぁと。勇気をもらえました。それにしても200キロ以上のツォンガのサーブ、強烈ですねぇ。赤土もあってボールを目で追うのが大変でした。 さて、前回に続きグノー作曲オペラ「ロメオとジュリエット」のアリアについてのお話です。6月30日のコンサートで歌わせていただく2曲目の「あぁ!何という戦慄が…愛よ力を下さい」は、第4幕で歌われます。第3幕でロメオは通りで両家のいさかいに巻き込まれティボルトを刺殺してしまい、殺人罪で追放刑。父親にいよいよパリスとの結婚を迫られたジュリエット。絶望して苦しむジュリエットにローレンス修道士は1日仮死状態になるという毒薬をジュリエットに手渡します。回りに死んだと思わせて、ロミオと墓所で後日駆け落ちする計画でした。ジュリエットは本当にこの薬で上手くいくだろうかと恐れおののきながらもロメオとの愛と未来を信じてこの「あぁ!何という戦慄が…愛よ力を下さい」(通称”毒薬のアリア”)を鬼気迫る表情で歌い、毒薬を飲み干します。このアリアでの鬼気迫る雰囲気のジュリエットは「私は夢に生きたい」の時とは別人のように成長した大人の雰囲気を感じる曲です。上手く仮死状態にはなったものの、ジュリエットが目覚める直前に戻った何も知らないロミオはジュリエットが本当に死んだと思い込み、今度は自ら本物の毒を飲んでしまう。その直後に目覚めたジュリエットはロメオの後を追うようにロメオの短剣で自分も命を絶ちます。うー悲しい。