清教徒

こんにちは。朝の冷え込み、日増しに秋の深まりを感じます?
来月11月7日(土)イイノホールで行われる藤原歌劇団フレッシュコンサートで演奏させていただく曲について簡単に説明したいと思います?

V.Bellini I Puritani  “Son vergin vezzosa”
ベッリーニ「清教徒」より “私はかわいい乙女”

「清教徒」はベッリーニが亡くなる1年前(1834年)に作曲した最後のオペラ。1835年イタリア座で初演。
舞台は17世紀の清教徒革命に揺れるイングランド。愛し合う王党派の騎士アルトゥーロと清教徒派の司令軍の娘エルヴィーラ。エルヴィーラの伯父ジョルジョは政敵同志である二人の結婚についてなんとかエルヴィーラの父ヴァルトン卿を説得し二人の結婚を承諾してもらえる。喜びのなか花嫁準備をするエルヴィ―ラがヴェールを手にしながらエンリケッタに付け方を指示してもらおうと天真爛漫に「私はかわいい乙女」を歌います。
【歌詞大意】
私は婚礼の衣装をまとったかわいい乙女。4月の百合のように純潔でしとやか。髪は薔薇に包まれ首飾りが私の胸を美しく彩っているわ。私は明けの明星のように輝きたいの。エンリケッタ、私のこの柔らかな巻き毛を美しく整えるのを手伝っていただきたいの。このヴェールを試しにあなたの頭に乗せてみて良いかしら?まぁ、とても素敵。私もこんな風に巻き毛を覆う事にしますわ。あぁ誠実なアルトゥーロ、後ほど私にヴェールを乗せてくださいね。

この直後、アルトゥーロは祖国愛からエンリケッタ(幽閉されていた前王党派王妃)の亡命を手助けするべくいなくなってしまう。こんなに浮かれていたエルヴィーラですが事情を知らない彼女はアルトゥーロに捨てられたと勘違いし狂乱。無事3か月後にエルヴィーラの元へ戻るも死刑宣告までされたアルトゥーロだが最後は使者により王朝の崩壊の知らせがもたらされ、罪人放免が行われアルトゥーロは許され、嬉々として晴れて二人は結婚できることになる。幕。