「蝶々夫人」長崎公演への思い

テノールのアリアを聴くと父が歌っていた昔を思い出します。あぁ、お父さんよく歌ってたなぁ。そしてこの高音いつも出なかったな~笑とか。当時古い木造家屋で防音室もなかったのでバリバリと家中(町中)に父と私の歌声が響いて迷惑だったに違いなく(笑)ご近所さんの忍耐強さには今更ながら感謝です☆彡

長崎で生まれ育った父は若い頃から声楽家を夢見るもおばあちゃんに音大に行くことを猛反対されピアノを買ってもらえず、結果的に東京の一般大学に進むも常にテノールとしてあちこちで歌ってたらしい。そして晩年病気で倒れるまでいつも楽しそう~に歌ってました。昔、家族でイタリア旅行に行ったときは行く先々のレストランでワインを浴びるように飲んではオーソレミーオ~と気分よく歌いまくり(笑)。今となっては良い思い出ですが…。

父は歌が好きだった私に声楽を学ぶ機会を与え応援してくれました。しかしちゃんと舞台で歌う姿を見せる前に他界。もっと早く聴かせてあげてたらと後悔もしますが…全ては運命!今は歌う時は必ず会場のどこかでききながら「まだまだだな~」とつぶやいてることでしょう♪

ちょうど一年後の来年の11月24日(土)、父の眠る長崎で歌劇「蝶々夫人」公演が決定しました♡長崎ブリックホール国際会議場という会場になります。個人主催なので大掛かりな事はできませんが観に来てくださるお客様の心に響く公演になるよう努めたいと思います。また物語の舞台である長崎での公演は感慨深いものがあります。主催兼主役はハードルがきっと山ほどありますが現時点ではとても良いスタートをきっています💞合唱のメンバーもNYの歌友達が出演してくれることになり本当に楽しみです。関わって下さる方々みんなが元気で素晴らしい公演が実現しますように… どうぞ暖かい応援をよろしくお願い致します✨